これはなに
- LayerX伊藤(@n_11o)の、HubSpot利用Tipsです
- Ad担当にやり方を聞かれたので、備忘録的にメモります
< Table Of Contents >
- これはなに
- はじめに
- SaaS(B2B製品)で広告運用するときのよくある課題
- 実現したいこと
- ざっくり手順
- 1/ それぞれのraw dataを用意する
- 2/ それぞれのrawデータを加工する
- 3/ 突合する
- おわりに
- シェアする
- Comment
はじめに
LayerX伊藤です。
夏休みを取ったら仕事には難なく復帰できましたがTwitterを大河ドラマのエゴサくらいでしか使わなくなってしまったので、リハビリも兼ねてツイートするためのコンテンツをサクッと作りました🍧
SaaS(B2B製品)で広告運用するときのよくある課題
- 広告側の管理画面だと全CVまでしか追えない
- 逆に、MA・CRM側だと「予算」「imp」「広告id」といった広告側が持つデータが追えない
- なので、「広告経由の新規リード数」「商談CPA」といったKPIを出すために、AdのデータとMA・CRM側が持つデータを突合してKPIを追いたい
実現したいこと
- 要はスプシにしろデータポータルにしろ、こういうレポートを手間なく作りたい(青が広告側、オレンジがCRM側)
以下、自社で利用しているHubSpotと、HubSpotが連携をサポートしているFacebook広告を例に出し方を記載します
ざっくり手順
1/ それぞれのraw dataを用意する
- FB AdsのローデータとHubSpotのローデータをそれぞれ準備します。
- Facebook広告のraw data
- 管理画面から手動でエクスポートもできますが、面倒ですよね
- raw dataを自動でエクスポートしたい場合は
facebook ads
とかfacebook spreadsheet
とかでChrome拡張をググればいっぱい出てくるので好きなのを使いましょう。 - HubSpotのraw data
- 管理画面から手動でエクスポートもできますが、面倒ですよね
- 実はワークフロー機能を使えば自動でHubSpot → スプレッドシートにデータ流せます。
- ただし、吐き出せるプロパティの数には上限がある(20列分)、一気に動かそうとするとスプレッドシートがめちゃくちゃ重くなる、新たに別の項目をエクスポートしたい際には都度マッピングが必要で地味に面倒くさいので、利用時には注意です。
- デイリーやウィークリーで見るくらいの頻度であれば、ワークフロー使わずに手動エクスポートのほうが早いかもしれません
- Facebook広告の場合、HubSpot側も
- キャンペーンID
- 広告セットID
- 広告ID
迷ったらこの辺がおすすめ
HubSpot公式ドキュメント
の情報を保持しているので、一緒にエクスポートしましょう
2/ それぞれのrawデータを加工する
例ではキャンペーン別に広告のデータとCRMのデータを突合してみています。
- Facebook広告
- pivotでもsumifsでも何でも良いので、集計したい単位でコストやCV数を集計します
- HubSpot
- (自分のエクスポートの仕方が間違っているのかもですが)、HubSpotのraw dataは
object id
がユニークになっているので一つのコンタクトに対して複数のレコードができてしまいます - なので、まずはQuery関数などでraw dataからコンタクトIDをユニークな状態で引っ張ってきて、
- それをFB広告同様に広告キャンペーンごとに集計します。
- これでHubSpot側のraw dataから広告キャンペーンごとのコンタクト数が出ました。
- ユニーク関数とクエリ関数の使い方については下記の記事が詳しいです。というか書きながら思いましたがpivotだけでもいけますね…
object id
に注目3/ 突合する
- あとはもう簡単ですね。キャンペーンIDをキーにしてvlookupなどでHubSpot側のデータをFB広告側のシートに突合しましょう
- 今回はFB広告、HubSpotそれぞれのローデータを加工してから突合しましたが、raw dataのまま突合してそのままBIに突っ込み可視化、とかもアリだと思います 📊
- 上記シートはめちゃくちゃ省略した例ですが、HubSpot側からエクスポートするデータによっては「都道府県別CPA」「会社規模別にかけている広告コスト」などももちろん出せます。
おわりに
B2B商材の広告運用は媒体の管理画面側だけのデータを見ると意思決定を見誤るので、会社の資産であるCRMと連携して広告運用行っていきましょう 👐