これは何
- Repro → LayerXに転職した伊藤(@n_11o)の入社エントリです
- たまに書いているSaaSやD2Cのdocと異なり、ライフログとしての雑記なので役に立たない&内輪感が満載ですがご容赦ください
- LayerXに興味がある方、ぜひざっくばらんにお話しましょう!
< Table Of Contents >
- これは何
- お前だれよ
- 前提(Disclaimer)
- Repro入社までの経緯
- Reproでの日々
- 時流とモメンタム
- 次に為すべきこと
- きたるべき未来にキャリアをbetする
- 銭湯ぐらしはどうするのか
- おわりに
- シェアする
- Comment
お前だれよ
- ㈱LayerX / ㈱銭湯ぐらしに所属している伊藤と申します。LayerXにはこの11月からジョインしました
- ざっくりのキャリアとしては、新卒で朝日新聞社 → ReproというSaaSスタートアップに1人目のマーケとして入社 → 並行して友人らと㈱銭湯ぐらしという会社の経営、という感じです。あまり意識してませんでしたが新卒から現在までずっとサブスク畑です📰
- ㈱銭湯ぐらしは「銭湯付きセカンドハウス」の運営と「お風呂のもとのサブスク型D2C」の2つを主な事業の柱としており、自分は主に後者の事業を担当しております
前提(Disclaimer)
- 本稿は朝日新聞社やReproという企業での経験をベースに書いてはいるものの、会社としてではなく個人としての意見です。
- 後述する労働環境や給料の話などは4年以上前のものであり、現在のReproは働き方の面においても報酬面においても一般の企業水準よりも高いかなと思うので、読み進める際はその点をご留意ください。
Repro入社までの経緯
Repro入社に関しての経緯は前職で書いてもらったwantedlyの記事がすべてです。
中学生の頃から新聞記者に憧れ、大学もジャーナリズムが学べそうな学部に入りました。 しかし、大学3年生の頃にIT企業でインターンをするようになってから、興味がジャーナリズムそのものではなくなったんです。メディアが多様化する時代の中で、紙媒体だけでなく新聞業界をITの力で盛り上げていきたいと思うようになり、大学卒業後は大手新聞社に入社し、デジタル部門で働いていました。 入社後はニュースサイトのディレクターをやっているかたわらでアプリも担当。「アプリを改善できる何かいいツールはないかな」と思っていた時に「B Dash Camp」のピッチコンテストでReproが優勝したというニュースが飛び込んできました。 話題になっているツールだし、一度話を聞いてみようと軽い気持ちで問い合わせをしました。営業にきたCEO平田祐介(インタビュー記事)のギラついた感じとその時の打ち合わせは今でも覚えています(笑) ツールの説明もそこそこに、「伊藤さんはこのアプリの課題は何だと思っていて、その課題に対してどういうアクションを取ってんの?」って聞いてくるんですよ。こちらが言葉に詰まると「俺は~が課題だと思っていて、~すべきだと思う」とすごく的確な意見を言ってくれて、担当している自分よりも新聞業界やアプリのことを真剣に考えてるんだなということに感銘を受けました。 話が盛りに盛り上がって、結局、その後上司も交えて平田と飲みに行くことに。そこで平田がおもむろに私の上司にむかって、「今回うちのツールが御社のアプリに導入されるかどうかは別として、御社に何かしら貢献をしたいと思っています。人の成長がなければ御社の成長もない。というわけで、この甘っちょろい若僧を弊社で引き取って鍛えます!」と言い出しました。 当時の僕は新聞が好きで、新聞業界を盛り立てたいという気持ちに偽りはありませんでした。 しかし、同世代ですでに活躍している人もいるという焦りやデジタルの最先端で働いてみたいという思いがあり、スピード感があって、個人に与えられる裁量がより大きい会社を求めていたんです。 (「Reproは僕にとって精神と時の部屋」より)
他の会社など全く検討せず(そもそも転職活動を行っていない)、いま振り返ってもザ・勢いという感じの転職でしたが、結果的に大正解でした。
こうしてビジネス・エンジニアサイド合わせて12人目(bizとしては5人目。自分以外のビズサイドは社長、CSO、セールスマネージャー、セールス)、Reproとして初めて採ったジュニアレベル(未経験・第二新卒)の社員になりました。
Reproでの日々
Reproに入ってから最初の2年間くらいは本当に苦労しました。
当時のラトゥール新宿Reproオフィスはまさに現代の精神と時の部屋。そして自分の場合は実力が足りな過ぎたので、強いコミットメントでカバーするために「人生の何かを捨てる覚悟」が必要でした。制約と誓約 by HUNTER×HUNTER。
自分が捨てたのは、大企業の看板と報酬、友人や恋人とのプライベートの時間、そして髪の毛でした。
お金も寝る時間も無さ過ぎて会社近くに借りた安アパートにもほとんど帰らなかったので、その家をAirbnbで貸して日銭を稼ぎながら自分はオフィスの2段ベッドで寝泊まりする、みたいな生活を半年以上続けていました。
あまりにも仕事ができなさすぎて、当時Reproは「仕事ができるヤツの共通項は坊主頭だ!」みたいな謎の風潮があったので、勢いで自分も坊主にしたりしました。当たり前ですが仕事ができるようになるはずもなく、会社のホームページに坊主になった写真だけが残りました。
もはや今となっては本当にしんどかったのかすら覚えていませんが、忙しいというよりは生きるのに必死でした。
仕事の仕方やプロとしてのマインドセットなど、ビジネスパーソンとしての根本的なところを鍛えられたのが最初の1~2年でした。
(念押しになりますが、Reproは今めちゃめちゃホワイトです)
時流とモメンタム
今なお伸び続けるモバイルアプリ市場のど真ん中にいることができたというのも貴重な経験でした。
メディア、フリマ、マンガ、マッチング、キャッシュレス、最近ではフードデリバリーなど、アプリ発の新しい市場が立ち上がり、大きくなっていく様を間近で体感しました。
そしてそういった市場の成長に支えられ、Reproは凄まじいスピードで大きくなっていきました。
「アプリと言えばリプロ」と呼ばれるくらい、非ゲーム領域のトップアプリにはReproが導入されていないほうが珍しい、ゴールドラッシュにおけるツルハシ的存在となりました。
そう思わせるほどに、市場にも社内にもエネルギーが満ち溢れていました。
スキルセットうんぬんよりも、この勢いのある市場のなかで当事者として働けたこと、ここでお世話になったアプリ事業者さんやツールベンダーさんとの繋がりが、自分の人生にとって大きな財産となっています。
具体的にやっていたことは本稿では割愛するので、才流さんにインタビューしてもらった下記の記事や、このブログの記事一覧から他のポストをご参照ください。
次に為すべきこと
長くなるので本稿では割愛しますが、昨年に一度Reproを離れ、友人らと経営している会社の事業立ち上げ(銭湯領域でコワーキングスペース & EC)に邁進していました。
試行錯誤しながらも1年ほどで軌道に乗り、再びReproに戻りました。
自分が社会人になって間もない頃に描いた「仲間と事業をやる」という夢、
具体的には、40歳までに実現できればいいかなと思っていた「充実感のある仕事をして、そこそこ良い給料もらって、小さくても良いので自分のやりたい事業を仲間とやる」という理想の生活が、予定よりも10年早くやってきました。
中学生の時に作文に書いた「新聞記者になる」という夢は少し形を変えて就職で実現し、友人らと酒の席で語っていた理想のサラリーマン生活も、存外あっけなく叶ってしまったのです。
幸運にも描いていた理想の生活が早々に実現できてしまった今、
10代にジャーナリストになりたかった根源にある「未踏欲求」や「社会的意義」に立ち返り、30代以降は社会を前進させることに自分のリソースを使うべきなのでは、と思うようになりました。
きたるべき未来にキャリアをbetする
これが斜陽産業と呼ばれる新聞業界に新卒で入り、2010年代に隆盛を極めたモバイルアプリ業界に5年以上身を置かせていただいた自分の、現時点での結論です。
LayerX代表の福島さんもかの「次の10年」のnoteで書いていますが、とにかく伸び続けるマーケットが重要。
僕の事業に対する考え方は常々どのマーケットにはるか、そこはテクノロジーで10倍レバレッジかかるのか、そこに自分や仲間たちがかけるだけの社会的意義はあるかという点で見ています。 短い経験ながらこの7年間の経営経験で思うのは、とにかく伸び続けるマーケットが重要で、成功かどうかのほとんどはそこが決めているなということです。(そこの寄与度に比べると実力なんていうものはほとんど関係ないなと言えるほどに) (「LayerXが賭ける「次の10年」」より)
僕は福島さんほど大局的な視点はまったく持ち合わせていませんが、
人材としては優秀なエリートが集まっている朝日新聞社がどうしても業界の衰退に抗うことができない現実や、
自分のような何も持ち合わせていない人間がReproに入り、「0.1%くらいは日本のモバイルアプリ業界の発展に貢献できたかな」という矜恃が持てるのは、
間違いなく「市場 > 実力」という力学があるからです。
LayerXは「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに、まだ50名ほどの組織ながらSaaS/Fintech/Privacy Techの3事業を展開するスタートアップです。
僕はLayerXの張る領域に明るいわけではなく、正直最初はピンとこなかったのですが、話を聞いたり自分で調べてみたりするうちに「来たるべき未来」だという確信が持てました。
30代のキャリアはこの未来にbetしたいと思います。
銭湯ぐらしはどうするのか
銭湯ぐらしは引き続き共同創業者として頑張ります。
スタートアップのような急成長&急拡大という感じの会社ではないですが、こっちはこっちで50年、100年と続く会社にしていきます。(自分の子供や孫の代まで続けるのが密かな夢です)
事業は「小杉湯となり」と「銭湯のあるくらし便」の二本柱。
両方とも暮らしにまつわるサブスク事業、LaaS(Life as a Service)です 🏠♨
toCですが、SaaSやMartechの業界にいた経験がめちゃくちゃ活きています。というか個人的にはB2C SaaSだと捉えて事業運営してます(このあたりは別途ドキュメントにまとめているので記事一覧からどうぞ)
・小杉湯となり(セカンドハウス)
・銭湯のあるくらし便(単品リピート通販)
両方とも新規会員さん募集しておりますのでご興味あればぜひ!
おわりに
お決まりの採用PRといきたいところですが、まだ入りたての自分の言葉よりも、既にバリバリ活躍している人の言葉のほうが伝わるかなと思いますので、最後に自分の背中を押してくれた元Repro・現LayerX Labs野畑くん(@isseinohata)の熱いメッセージをお借りします。
チャンスは貯金できない、市場は待ってくれない。
色々なポジションで積極採用中です。「次の10年」を一緒に作っていきましょう!
ちなみにLayerXが目指す未来については個人的にはこの動画が一番刺さりました。(「次の10年」や「LayerXはブロックチェーンの会社じゃありません、という話」のnoteと比べると認知されていない気がするのですが、LayerXの目指す方向性が分かりやすくわかるので貼っておきます)
あとRepro時代にお世話になった方々や、以前からお誘いいただいていたにも拘わらずきちんとご挨拶できていない方々が沢山いらっしゃるので、ぜひお詫びも兼ねてお茶でもさせてくださいm(__)m (もちろんFBメッセンジャーとかのご連絡でも大歓迎です)
明日はすでにお世話になりまくっている高江さんのJAWS-UG イベント登壇フォローアップ記事です!